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ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railway=VNR)はこのほど、ハノイ市のホン川(紅河)に架かるロンビエン橋の大規模な修復作業を開始した。建設から113年を経て、過去最大規模の修復となる。計画通りに進めば、2015年末にも作業が完了する見通しだ。
修復作業に直接携わる作業員は、いずれもVNRの熟練労働者。総経費は3000億VND(約17億円)で、国家資本から拠出される。今回の修復では、錆び切ったネジや腐った枕木を取り替えるほか、ペンキの塗り直しや大掃除なども行う。
ロンビエン橋は、フランス植民地時代の1898年から1902年にかけて建設されたもの。ホン川に架かる初めての鉄製の鉄道橋で、ホアンキエム区とロンビエン区を結ぶ。ベトナム戦争時は、補給路を断つため何度も爆撃されたが、その度に修復が行われてきた。
同橋は、現在も線路として、また歩行者及び二輪車用の道路として使われているが、老朽化が進んでおり、架け替えが急務となっている。しかし、ハノイ市を象徴するシンボルの一つとして市民に愛されており、歴史的意義や景観などの面から保存を訴える声も多い。