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ベトナムの大手医療機器販売会社、日越医療機器[JVC](Japan Vietnam Medical Instrument)のレ・バン・フオン元会長が、法律違反行為で逮捕されていたことが明らかになった。これに先立ち、JVCの取締役会は21日、フオン元会長を解任していた。
逮捕の理由については発表されていないが、ビンディン総合病院(南中部沿岸地方ビンディン省)への設備納入案件に関連して、中古医療機器輸入に関する法律への違反行為があったと噂されている。
これについてJVCは、「同案件のアフターケアサービス供給に関する入札に参加したが、入札結果はまだ出ていない。同案件に関連した苦情などは一切受けていない」と述べている。
後任の会長には、株式会社ドリームインキュベータ(DI、東京都千代田区)執行役員でDIベトナム社長を務める細野恭平氏が就任。これにより、JVCの取締役会は日本人2人、ベトナム人4人の計6人となった。DIベトナムは、筆頭株主としてJVC株19.4%(2014年度年次報告のデータ)を保有する「DIアジア産業ファンド(DIAIF)」を運営している。
先に浮上した経営破たんの噂と今回の元会長逮捕を受け、JVC株は10日から暴落を続けており、24日までの下落率は▲46%となっている。24日終値は前日比▲700VND(約4円)下落の1万0600VND(約61円)と、2014年末時点の1株株主資本(BPS)1万6931VND(約97円)を大きく下回っている。