(C)Tuoi tre、左が写真集、右が写真祭の写真 写真の拡大. |
フランス南部のペルピニャン市で2014年に開催された写真祭で、ベトナムの著名な写真家ドアン・コン・ティン氏の戦場写真が高く評価され、外国の新聞でも紹介された。しかし実際には写真編集ソフト「フォトショップ」で修整したものであることが分かり、問題になっている。
評判になった写真には、滝の手前の崖を部隊がロープで登っている姿が映されている。今年4月にはハノイ市のフランス文化センターで開かれた展覧会のポスターにも採用された。
ところが、デンマークの写真家が4月末にティン氏の自宅を訪ねてインタビューを行った際、この写真が背景の滝や一部を除いて、2001年に出版されたティン氏の写真集に掲載されている写真と酷似していることが判明。デンマークの写真家がブログで発表した。
ティン氏は、オリジナルの写真の質が悪く、ずっとしまいこんだままになっていたが、その後フォトショップで修整しデータ化したと話し、写真集の写真も今回の写真も修整を施した写真であることを認めた。写真祭の写真は、主催者に渡した数百枚の写真データから彼らが選んだものだという。同氏は、自分のミスから今回の騒動に発展したことについて陳謝している。