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ホーチミン市消防局によると、市内の居住区には現在、2万か所余りのガス販売業者があり、このうち5300か所以上は管理が行き届いておらず、火災・爆発の恐れがあるという。消防局は、万が一火災が発生すれば大参事となることが予想され、多くの人命が危険にさらされることになると警鐘を鳴らしている。
この他にも、市内の至る所で、1本12kg~50kgのガスボンベを積んだトラックやバイクが走り回っている。これらの車両は、交通渋滞が発生する時間帯でも走行しており、ドライバーの中には、平気で信号無視をする者もいるため、極めて危険だ。事故でも起こして積み荷に引火すれば、大事故に繋がる。差し詰め「移動爆弾」とでも言ったところか。
また、雨季の現在は道路が濡れて滑りやすくなったり、さらに酷いときには道路が冠水したりする。そんな日でも「移動爆弾」は市内を走り回っており、従業員は雨に濡れた重いガスボンベを荷台から降ろす。もし手を滑らせたら、ガスボンベが破損し爆発する恐れがあるにもかかわらずだ。
近所にガス販売代理店があるというHさん(50歳・男性)は、「業者は何年か前に店を構えたけど、うちの家族はみんな、ガスがいつ爆発するかと気が気じゃない。何百本ものガスボンベがすぐ近くにあると考えると、不安で眠れない日もある」と述べた。