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ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)の工事現場で、クレーン車による作業中に相次いで事故が発生したことを受けて、同プロジェクトの投資主を務める同市人民委員会は、事故を起こす可能性の高いクレーン車の使用を中止するよう求めた。技術的な安全性が確認された後も、クレーン車で作業を行う時間帯は22時から翌午前6時までに限定し、日中の作業は禁止となる。
合わせて、建設省は法律の規定に従って、同プロジェクトの工事を請け負っている韓国系のポスコ社(Posco)及びデーリム社(Daelim)を厳しく処分する方針だ。これらの請負業者は今後、同市が投資する案件の工事を行うことができなくなる。
更に、同市建設局及び公安局は、同市で同じく進められているメトロ2A号線(カットリン~ハドン区間)やメトロ3号線など、クレーン車を使用する市内の工事現場の安全検査を強化する。このほか、同市建設局及び交通運輸局は、各道路の交通安全に悪影響を及ぼし得る建設用機械・設備が安全柵の外に置かれることのないよう検査を徹底しなければならない。
メトロ3号線の工事現場では、10日と12日に相次いで事故が発生し、現在は全ての工事が一時中止となっている。メトロ2号線でも2014年11月と12月に事故が発生し、工事は一時中止され、建設業者の見直しが行われた。