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ホーチミン市7区交通警察は現在、ヘルメットに監視カメラを装着し、交通違反の摘発を行っている。これは、交通違反取り締まり強化と交通警察の腐敗防止を同時に実現できる一石二鳥の対策として効果が期待されている。
パトロール隊は監視カメラ付きのヘルメットをかぶって出動し、業務執行中は常に状況を録画する。録画した映像は、警察署のデータベースに移され保管される。これにより、警察官が信号無視や合図不履行違反などを発見した場合や、警察官による不法な取り締まりが行われた場合など、その状況を映像で証拠として残すことができる。
監視カメラは解像度が高く、数10mの距離からでも鮮明な映像を記録できるという。また、腕時計タイプのリモコンも備えられており、自由にカメラの操作が行える。監視カメラ1台の価格は1000万VND(約5万6000円)。
ただし、連続撮影時間は2時間のみで、撮影した映像を現場ですぐに確認できないという弱点がある。パトロールは約4時間続くため、途中で充電が切れることになり、取り締まり強化や腐敗防止の抜本的な対策にはならないと懸念する声も挙がっている。これについて同区警察の責任者は、「連続撮影時間を延長できるよう改善していく」とコメントしている。