(C) vnexpress 脱線した車両 写真の拡大. |
(C) vnexpress 変形した先頭車 写真の拡大 |
(C) vnexpress 事故現場図 写真の拡大 |
10日21時41分、ハノイ市発ホーチミン市行きの南北統一鉄道SE5号が、北中部クアンチ省ハイラン郡ハイトゥオン村を南に向かって走行中、石材を載せたトラックと衝突し脱線する事故が起きた。この事故により食堂車と客車2両の計3両が脱線し、列車の運転手(男性・53歳)が即死、乗客2人とトラックの運転手が重傷を負った。
事故発生後、他の乗客を乗せた残りの車両は、事故現場から約10km北に位置するクアンチ駅まで牽引された。列車にぶつかったトラックは衝撃で真っ二つに引き裂かれ、列車の先頭車は後続車両から切断されて、事故現場から南に1km離れた地点まで自走した後ようやく停止した。事故の原因は、トラック運転手が車両通過の警告信号を無視して線路を横断したためと見られている。
ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)は、約500人から成る救助隊を動員し、事故の復旧にあたっている。列車事故処理専用の特殊クレーン車が現場に輸送される予定だったが、この特殊クレーン車も11日午前7時ごろに現場付近で脱線している。
脱線した列車の車両と特殊クレーン車の両方を処理する必要があるため、11日現地時間12時の時点で復旧作業は続いており、列車の運転再開についても目処が立っていない。