(C) toancanhbaochi 埋めた運河に敷設された生活道路 写真の拡大. |
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ホーチミン市は現在、15年前に地下水路化された同市6区のハンバン運河を掘り起こして元の運河に戻す案件を実施している。同案件は環境汚染の改善や浸水の防止などを目的として行われるもので、経費は2兆VND(約112億円)に上る見込み。
同案件の対象となるのは、6区のローゴム運河から5区のバントゥオン運河までの区間(約1400m)。同案件は2015年から3期に分けて実施され、2020年までに完成する予定だ。第1期の開始にあたり、ローゴム運河からビンティエン通りまでの約200mの区間にあった住宅数十件が既に取り壊されている。
ハンバン運河では、2000年にビンティエン通りからファムディンホー通りまでの約600mの区間で重大な水質汚染が発生した。このため同市は、同区間を埋めて地下水路とし、3m幅の生活道路を敷設した。
今回の案件では、ハンバン運河をかつての11m幅に戻し、両岸に街路樹を植える計画だという。ただしこれにより、同運河に平行して走るバイサイ通り及びファンバンコエ通りに挟まれた区画の950世帯近くが立ち退きを迫られることになる。
なお、環境管理・科学技術研究所によると、同市では都市化の影響により、これまで総面積4000ha余りに上る100の運河が埋められ、姿を消したという。