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旧暦12月23日はベトナム語で「オンコン・オンタオ」と呼ばれる「吐君節(台所の神様の日)」。2015年は新暦2月11日がこの日に当たる。吐君節に伴い、市場ではお供え物を買い求める人々の姿で賑わい、お供え物の価格はうなぎ上りだ。
吐君節は、台所の神様を天に送る日とされている。家庭内の事情を良く知る台所の神様は、一家の1年の善悪を報告するため鯉に乗って天の神様のところへ昇って行く。ベトナムの人々は神様が無事に天に昇れるよう、鯉を湖に放したり、紙で作った鯉や冥器を燃やしたりする習慣がある。
この時期、生きた鯉は3匹で3万~4万VND(約170~220円)で売られている。紙製の冥器は、台所の神様用の帽子・衣服・履物・鯉がワンセットで5万~15万VND(約280~840円)。最近の冥器にはスマートフォン(iPhone 6)や高級スクーター(ホンダSH)、高級車(メルセデス)などまであり、スマートフォンは10万~15万VND(約560~840円)、高級スクーターは10万~20万VND(約560~1100円)、高級車は20万~30万VND(約1100~1700円)ほどが相場となっている。
この日は食べ物や生花などもお供え物として用いられ、ピーナッツ菓子やカシューナッツ、サツマイモ、バナナ、ビンロウの実、生花なども通常の2~3倍に値上がりしている。