(C) vnexpress「交通安全酒場」モデル事業 |
国家交通安全委員会は8日、ベトナム・ビール・アルコール・ソフトドリンク協会(VBA)との間で、交通安全酒場モデル事業の実施に関する協定を締結した。同モデル事業では、モデルとなる各酒場で酒に酔った客を家まで送り届けるサービスを提供する。まずはハノイ市ハイバーチュン区タンバットホー通りにある酒場で試験的に実施する方針だ。
締結式に出席した国家交通安全委員会のクアット・ベト・フン副委員長は、「ベトドク病院では、2014年のテト(旧正月)期間中に、毎日60人以上の人が交通事故で入院しており、このうち40人は飲酒運転が原因だった。飲酒自体は悪い行為ではないが、酒は楽しむべきものであって、悲劇を生む原因にさせてはならない」と述べ、飲酒運転防止にはドライバーの意識向上が必要と強調した。
また、VBAのグエン・バン・ベト会長は、「交通安全酒場モデル事業が普及すれば、飲酒運転防止に大きく寄与するだろう」との期待を示した。同モデル事業は、今回のハノイ市を皮切りに、今後ホーチミン市や南中部沿岸地方ダナン市でも展開していくという。
今回、交通安全酒場の第1号店となったレストラン「チャン・アン」では、店内で飲酒運転防止のロゴマークを表示し、同サービスがあることを客に告知すると共に、酒に酔った客を家まで送るスタッフを2人以上常駐させる。なお、家まで送る方法はスタッフが運転するバイクとタクシーのいずれかを選ぶことができるという。