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東南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市ホアンホアタム通りのローカル食堂「ハオロンソン(Hao Long Son)」(94 Hoang Hoa Tham St., Ward 2)で日本人が被害に遭う「会計詐欺」が発生した事件で、同市観光サービス調査隊は2日、同食堂に対して1000万VND(約5万6000円)の罰金を科し、更に3か月の営業停止処分を下した。
この事件は、日本人男性とベトナム人女性の2人が1月19日22時30分ごろに同食堂で食事をしたところ、220万VND(約1万2200円)の会計となり、ビザカードでの支払いを求めた日本人客に対し、食堂オーナー自らがPOSレジで会計額の10倍に当たる2200万VND(約12万2000円)を決済したもの。更に食堂オーナーは、2人に対する返金を渋り、事件から10日近くが経過してようやく返金に応じたという。
男女2人の注文(シャコ、エビ、貝、チャーハンをそれぞれ1皿、ビール1本、オレンジジュース2杯)に対する会計220万VND(約1万2200円)は許容範囲内で、高価格設定に関する違反には当たらないが、返金を渋った行為が消費者保護などを定める政令第185号/2013/ND-CPに触れたとして、同規定に従い厳重な処分が下ることとなった。
食堂オーナーは、実際の会計額を差し引いた1980万VND(約11万円)を日本人客に返金するための手続きを28日に済ませたとしているが、銀行側と日本人客が当局との会合に臨まなかったため、調査隊は同市警察に対し真偽を確認するよう要請している。
なお、調査隊は食堂オーナーに対し、日本人客に直接謝罪するよう求めた。更に、同市人民委員会に対して、同食堂の営業許可証を取り下げると共に、同食堂オーナーに対しても飲食サービス業に関する営業許可の新規発行を行わないよう提言した。
※最終更新:2015年2月6日13:30 JST