(C) vnexpress 墜落現場付近の様子 写真の拡大. |
(C) vnexpress 赤い範囲が墜落現場付近、右下部分がHCM市中心地域 写真の拡大 |
28日午前8時過ぎ、ホーチミン市ビンチャイン郡で、ベトナム空軍所属のヘリコプターが墜落し、乗員4人が死亡する事故が発生した。
墜落したのは、第917空軍ヘリコプター「UH-1イロコイ」。操縦訓練を行うため、同日午前8時頃にタンソンニャット国際空港を離陸し東南部タイニン省方面に向かったが、離陸から約8分後に消息不明となった。2時間半後、同機体はビンチャイン郡ファムバンハイ村に墜落していたことが確認された。
墜落現場は農場の林。軍関係者らは、飛行中に技術的な問題が発生し飛行不能となったものの、操縦士は被害を最小限に抑えるため、民家や建物の密集した地帯を抜けるまでヘリコプターを操縦し、そのまま墜落したものと見ている。地元住民らによると、ヘリコプターが墜落する前に「ドーン」という爆発音ではない大きな衝撃音が聞こえ、その瞬間に煙と共に炎が上がったという。
墜落の知らせを受け、軍人、警察、消防士から成る1000人規模の救助隊が出動し、捜索救難活動に当たった。墜落現場は河川と木々が密集した地域にあるため、消息不明から2時間半後にようやく現場を確認することができた。乗員4人はその場で死亡が確認された。
UH-1イロコイ(UH-1 Iroquois=ヒューイ・Huey)は、米国のベル・エアクラフト社が開発したヘリコプターで、1959年よりアメリカ陸軍で採用され、ベトナム戦争などで活躍した。全長17.4m、高さ4.39m、最高飛行速度217km/hで、定員は14人。