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ホーチミン市1区グエンフエ通りのサイゴンタックストレードセンター(Thuong Xa TAX)の建て替えで、建築の一部保存を要望する声が上がっていることを受けて、市建築計画局はこのほど、2つの保存案を提示した。
一つは、保存が必要な建築の一部を新しい建物にそのままの形で組み込む案。もう一つは、保存が必要な部分を取り外して市博物館で展示する案。建築家のグエン・バン・タット氏は、建て替えが前提になっている保存案に疑問を投げ掛けた。
ベトナム都市開発計画協会副会長で建築家のダオ・ゴック・ギエム氏も、これは生きている遺跡だと指摘。シンガポールで19世紀初頭に建設された建物を壊してビルに建て替えたが、観光客を呼び込むために結局元の伝統的建物に再度建て替えた例を紹介し、ここから教訓を学ぶべきだと主張した。
ギエム氏はまた、世界では都市化プロセスを示す遺跡を保存する傾向が強まっているとし、タックストレードセンターを現状保存する意義を強調した。