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ベトナム情報安全協会(VNISA)はこのほど、「情報セキュリティ実情調査報告2014年版」を発表した。報告は、国内の各組織が情報セキュリティに対する問題意識が低く、被害に遭うリスクが大きいと指摘している。
ベトナムでは今年、ビジネスアプリケーション「PtrackerERP」をダウンロードしたスマホ約1万4000台から個人情報が抜き取られる事件が起きており、既にスマホ乗っ取りなどの攻撃が出現している。
報告によると、調査した国内の企業や政府機関など475の組織のうち81%が、個人のスマホやタブレットPCによるイントラネット(組織内ネットワーク)へのアクセスを認めているが、このうち74%は何のセキュリティ策も講じていない。うち33%はセキュリティ策を検討する計画さえない。セキュリティ専門家は、情報漏えい被害がまだ「他人事」で「被害に遭ってようやく重要さに気が付く」心理の表れだと警告する。
また、サイバー攻撃をされたかどうか把握していない組織は28%に上る。サイバー攻撃を監視している組織は13.3%で、昨年よりも増加したが、2012年(19%)と2011年(17%)に比べればまだ低い。