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ホーチミン市のタンソンニャット空港の上空で10月29日、ベトナム航空機と軍用ヘリコプターがニアミスを起こしていたことが分かった。同空港は軍民共用で、空港の管制部と軍の管制部がほぼ同時に離陸許可を出していた。
ニアミスが起きたのは協定世界時(UTC)の11時43分。当時、4機の軍用へリが軍事訓練を実施していた。ホーチミン発フエ行きのベトナム航空VN1376便は、管制官の指示に従って11時42分に滑走を開始。その9秒後に軍用ヘリ1機も離陸命令を受けて離陸した。
離陸直後にベトナム航空機の機長は、すぐ上空にヘリコプターの存在を認めたと報告した。2機の距離は200フィート(約610m)ほどだったという。
ベトナム航空管制総公社(VATM)のディン・ベト・タン社長はニアミスの原因について、「VN1376便は離陸準備に入っており、離陸許可を得ていた。軍の管制部に、レーダーや目視での民間航空機の動きに対する注意が欠けていた」と指摘し、軍民の協力体制の必要性を訴えている。