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南中部沿岸地方クアンナム省バックチャーミー郡チャードゥック村ケーズン村落ではこのところ、3頭の野生象が村の畑に姿を現しては収穫前の農作物を荒らしており、これまでに稲やアカシアなどの耕作地約1haに被害が及んでいる。
2014年に入ってから、象の群れが同村に出没するのは今回で3回目。畑を荒らすだけでなく、民家も破壊し、村の住民も襲ったというが、住民はタイミングよく逃げ出したため、人的被害はなかった。住民らは大きな音を鳴らしたり煙を焚いたりする昔ながらの方法で象を森の中へ追い返そうとしているが、これを恐れるどころか人の気配に気づくとすぐに暴れ出して襲いかかってくるという。
同村人民委員会は、被害に遭った世帯に対しコメを支給する支援措置を講じ、被害の最も大きかった世帯には50kgのコメを支給した。当局は住民に対し、夕方までには帰宅し、夜も畑の小屋に寝泊まりせず、夜中の狩りも控えるよう、注意を呼びかけている。なお、森林警察は象を密漁者から守るべく、人員を配置し保護に当たっている。