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ホーチミン市1区の9月23日公園ではこのところ、薬物中毒者の姿が目立つ。この公園のグエンティギア通りからグエンチャイ通りまでの区間では毎日正午頃、数十人の薬物中毒者が集まって、公然と注射を打ち回す。使用後の注射器は花壇や草むらに捨てられる。
こうした状況を知らずに公園を訪れた人達は、ジュースを売りつけられたり、現金をせびられたりする。より悪質な中毒者は、注射器を突きつけて現金を出せと要求する。この地域で長年バイクタクシーの運転手をしているナムさんは、「分かっていても手は出せませんよ。復讐されるのが怖いから」と肩をすくめた。
こうした状況は5区のホアビン公園やアウラック公園、6区のフーラム公園でも似たり寄ったりだ。9月23日公園があるファムグーラオ街区警察のフイン・チョン・ギア署長によると、この1か月で80人の薬物中毒者を拘束したが、18人しか処分できずに他は釈放したという。
ギア署長は、以前は中毒者を集めて更生施設に送り込んでいたが、今年1月1日に行政違反処分法が発効してからは、手続きが複雑になり簡単に施設送りができなくなったと話す。施設に送るためには裁判所の決定が必要だが、裁判所も不慣れなため年初から決定はまだ一度もされていない。