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台湾で廃油などを再利用している食用油メーカーChang Guann社の「廃水油」を使った商品がベトナムにも上陸していたことが、駐ハノイ台湾大使館の報告で明らかになった。同社の「廃水油」を輸入していたのは、ホーチミン市11区にあるクーフオン貿易サービス有限会社(Cuu Huong)社。
ベトナムに輸入されたとされるのは、台湾の食品製造業者Wei Chuan社が5月に製造した缶詰肉「きゅうり豚ミックス170g」と「辛味ソースミート150g」の2商品、計480ケース。これらの商品の賞味期限は2017年5月となっていた。
保健省食品安全管理局の通報を受け、ホーチミン市食品安全管理支局は警察の協力により同社の立ち入り検査を行ったが、台湾当局が報告した商品は見当たらなかった。同社の責任者は、同商品の輸入は一切していないと話しているが、同支局は税関当局と協力し、同商品の行方を捜している。
なお、香港当局が先般発表した報告によると、Chang Guann社の製造した「廃水油」を輸入した業者は338社にも上り、その中には香港の「ブレッドトーク・コンセプト(BreadTalk Concept)」と中国の「マキシム(Maxim’s)」の2社が含まれているという。
ベーカリーチェーンの「ブレッドトーク」はベトナムにも多数出店しており、「マキシム」もコーヒーチェーン「スターバックス」をフランチャイズ展開しているため、国内の「ブレッドトーク」及び「スターバックス」の店舗でも「廃水油」が使用されているのでは、との懸念が浮上している。ただし両ブランドの責任者はこれを否定しており、国内店舗で使用している食用油は全て国産のものだと説明している。