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南中部沿岸地方クアンナム省ヌイタイン郡には、地元住民から「さよなら橋」と呼ばれている橋がある。タムティン村と第2タムスアン村の間を流れるチュオンザン川に架けられたマン橋のことだ。
マン橋は、「橋」とは言うものの、本来は灌漑用導水路として1985年に建設された。通行を目的としていないため、全長300mにわたるこの導水路の幅はわずか0.8mと狭い上、勿論手すりなどもない。
地元当局は、この導水路を通って川を渡ることを禁止しているが、向こう岸に渡るには、10kmも遠回りをしなければならないため、地元住民らは毎日、リスクを冒してでもこの導水路を渡っている。毎年、川に転落し死亡する人が後を絶たないため、地元当局は数年前に手すりを設置した。
バイクで渡る場合には、バイクから降りて徒歩で渡るというルールがあるにも関わらず、それすらも面倒くさがる地元住民らは、サーカスのようにバイクを運転して、向こう岸に渡る。正確な統計は出ていないが、ここ5年間で少なくとも16人が「さよなら橋」を渡る途中に転落死しているという。直近では、8月19日にタムティエン村在住の42歳の女性が死亡している。