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紅河デルタ地方ハイフォン市税関局、同市資源環境局、同市警察の合同捜査チームは19日、14日にハイフォン港に入港したコンテナ船から荷揚げされたコンテナ内の積荷から象牙(ぞうげ)約1tを発見した。
捜査チームは、同船舶のコンテナ4個の積荷が税関申告書に記載された飼料生産用落花生だけではないとの疑惑が生じたため、コンテナの中身を検査したところ、落花生とともに詰められていた象牙を発見した。象牙は合計約1トンに上ると見られている。
また、コンテナ内に積まれていた落花生が悪臭を発していたため、同市植物防疫局は飼料生産基準に満たないこれらの落花生を廃棄する方針だという。
なお、同市税関ではこれまでにも度々アフリカから密輸された象牙を押収しており、総量は数tにも上る。しかし、ベトナムでは密輸に対する罰則が明確に規定されていないことから、なかなか密輸を阻止できないのが現状だ。