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(C) vnexpress 著者と事故の犠牲となった婚約者 写真の拡大 |
ホーチミン市総合出版社及びファーストニューズ出版社はこのほど、22年前のベトナム航空墜落事故のオランダ人生存者、アネット・ハーフケンスさんによる手記「運命の飛行を生き抜いた192時間(192 Hours Gianh Giat Su Song Tu Chuyen Bay Dinh Menh)」のベトナム語版を出版した。
英語版オリジナルは「乱気流:サバイバルストーリー(Turbulence: A Survival Story)」。1992年11月14日に南中部沿岸地方カインホア省カインソン郡ソンチュン村オカー山で起きた、悲惨なベトナム航空墜落事故の唯一の生存者である著者の記憶をたどる手記だ。
著者は婚約者とのベトナム旅行の最中で事故に遭い、彼女1人が生き残った。同手記には、深いジャングルの中で著者が体験した生と死の闘いという壮絶な物語だけでなく、最愛の婚約者を亡くした精神的苦痛を乗り越えて、努力を重ね、仕事にやりがいを見い出し、新たな家庭を築くまでの事故後の生活についても記されている。
このほか、同手記には、著者の命を救ったベトナムの救助隊の人々や、同事故で亡くなった多数のベトナム人についても語られている。