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南中部沿岸地方ビンディン省国境警備隊は30日午前3時30分ごろ、正体不明の偽食用油を密輸した疑いで同省クイニョン市ハイカン地区在住のフイン・キム・ルアン容疑者(男・27歳)を現行犯逮捕した。
ルアン容疑者は、ハイカン地区で停泊している船2隻から多数の不審なポリタンクを小型トラックに積み込んでいるところを国境警備隊に発見された。国境警備隊の姿に気付くと船2隻はすぐさま沖に逃げ出し、ルアン容疑者もトラックで逃げたが、同市ティーナイ地区ダム市場付近で逮捕された。国境警備隊がトラックを検査したところ、偽の食用油が入ったポリタンク60個を発見・押収した。
これに先立ち、国境警備隊は28日午後9時ごろにも、ハイカン地区ランビーチで持ち主不明の偽食用油が入ったポリタンク90個を発見。さらにその30分後、同市ニョンチャウ島から東南に10カイリ(約18.5キロ)離れた海域でも、偽食用油9500リットルを載せた船3隻を発見している。
これら3件で押収した偽食用油は約1万リットルにも上る。食用油とは言うものの、人が口にするものとは思えないくらいの濃い黄土色で、しかも悪臭が漂っていたという。