ハノイ市人民裁判所は2日、ベトナム最大の民間商業銀行の一つ、アジアコマーシャル銀行[ACB]の創業者が絡んだ違法経営事件で、一審で有罪判決を受けた2人の被告の控訴状を受理したと明らかにした。これにより、一審で有罪判決を受けた8人の被告のうち6人が控訴したことになる。
今回控訴したレ・ブー・キー被告とラム・チュン・カン被告はいずれもACB取締役会の副会長。キー被告は情状酌量による減刑を、カン被告は無罪を主張している。この事件の首謀者とされるACB創業者のグエン・ドゥック・キエン被告も既に控訴済みで、無罪を主張している。
ハノイ市人民裁判所は約3週間の公判を経て6月9日、8被告に判決を言い渡した。キエン被告には違法経営罪、脱税罪、詐欺罪、国家の経済管理規定に意図的に違反した罪の併合罪で禁固30年の判決が下された。
この他の7人の被告には禁固2~8年の判決が出された。まだ控訴していないのは、禁固5年6月の判決を受けたチャン・ゴック・タイン被告(ACBハノイ投資株式会社元社長)と、禁固5年の判決を受けたグエン・ティ・ハイ・イエン被告(同社元経理長)の2人。