(C) citinews, ファム・トゥン・ズン被告 写真の拡大 |
ホーチミン市人民裁判所は27日、ヘロイン4キロをオーストラリアに密輸しようとしたオーストラリア越僑のファム・トゥン・ズン被告(男・37歳)に死刑判決を言い渡した。
ズン被告の証言によると、2000年から内縁の妻Qとオーストラリアで同棲を始め、2013年に妻と共に子供達を連れ、里帰りと観光を兼ねてベトナムを訪れた。同被告は、帰省中に知り合ったキエンという人物(略歴不明)からスーツケース2つをオーストラリアにいるロイという男性(ズン被告の知人)に送り届けるよう依頼された。
報酬が4万オーストラリアドル(約384万円)と高額だったため、同被告は麻薬密輸に手を染めるとは分かってはいたが、この依頼を引き受けることにしたという。
ズン被告は同年5月16日、キエンから受け取ったスーツケースを持ってホーチミン市タンソンニャット空港で出国手続きを行っていたところ、同空港の税関職員にスーツケースの中に隠されていたヘロインを発見されて御用となった。
なお、同じく麻薬密輸の疑いで警察の取調べを受けた内縁の妻Qは、「夫がスーツケースの運び屋を頼まれていたことを知らなかった」と証言。その証言に怪しいところがなく、アリバイも確認されたため、警察はズン被告による独断での犯行と結論付けた。