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インターネットセキュリティ関連製品の開発・販売を行うスロバキアのESET社はこのほど、ベトナム資源環境省のウェブサイトがハッキング被害を受けた痕跡があると発表した。同省もハッキング被害を認めている。
ハッカーの国籍などは明らかにされていないが、ESETによると、ハッカーは資源環境省の職員宛てに不正プログラムを仕組んだワードファイルを添付してメールで送信。これを開いたため、ウィルスに感染してデータを盗まれた。
ESETは、南シナ海で中国が石油掘削を開始して以降、南シナ海の領有権を巡ってベトナムと中国の対立が深刻化しており、今回のようなハッキング被害はベトナムの国家戦略に係る重大な情報の流出にも繋がりかねないと警鐘を鳴らした。
また、ベトナム国内の専門家からも「ベトナムの行政機関に対するサイバー攻撃は過去数年の間に何件も報告されているが、政府側は適切な対策を講じていない」と指摘した。