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紅河デルタ地方ハイフォン市トゥイグエン郡人民委員会は10日、北部湾(トンキン湾)で今月6日にベトナム漁船が中国船から放水や体当たりを受けたと明らかにした。
損傷したのは、ハイフォン市の漁船「HP90258号」で、トンキン湾で操業していたところ中国船に遭遇。約2時間にわたり追跡を受け、その間に放水や体当たりを仕掛けられ、船体を大きく損傷した。
同郡人民委員会は、今回の衝突を深刻に受け止めており、中国船による妨害行為を受けた漁民宅を訪問し、海洋の安全確保に向け、自治体を挙げて尽力すると約束した。また、被害に遭った漁船を修理するための金銭的援助も行うという。
ベトナムと中国は南シナ海の領有権を巡って対立しており、現在もホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)近くの海域で両国艦船のにらみ合いが続いているが、今回の衝突が起きた現場は問題の海域から離れている。