(C)Vietnam plus 写真の拡大 |
米マイクロソフト(Microsoft)が基本ソフト(OS)「Windows XP」のサポートを終了したことに対し、国内の各銀行の現金自動預け払い機(ATM)の安全性を懸念する声が出ている。これを受けて、ベトナム国家銀行(中央銀行)決済部と情報技術局は22日、国内のATMシステムはXPのサポート終了の影響を受けていない、と発表した。
中央銀行幹部によると、ATMが使用しているXPは一般のパソコンとは異なるバージョンで、ATM用に秘密保持のセキュリティが強化されている。またATMシステムへの接続は特別に管理されているため、ハッキング被害を受けるリスクは少ないという。
中銀幹部は「国内金融機関のATMシステムは現在、安定的に稼働しており、XPを使用していることによるセキュリティリスクは生じていない」と強調した。ただし、安全性を担保するため、中銀は各金融機関に対しXPで動いているATMをバージョンアップして警戒するよう指示している。
現在中銀は、カード決済やATMの安全性を高めるため、カード決済に使用する設備の技術基準を策定している。