(C)Tuoi tre,Koreabang、タインさんの子供達 写真の拡大 |
韓国南西部、珍島(チンド)沖で旅客船「セウォル号」の沈没事故が発生してから1週間経った23日夜、この船に乗っていたベトナム人女性ファン・ゴック・タインさん(29歳)の遺体が食堂付近で見つかり収容された。韓国外務省が在韓ベトナム大使館に正式に通知した。
ベトナムから駆け付けて珍島で待機していたタインさんの父親と妹が、遺体を確認した。タインさんは韓国人の夫、6歳の息子、5歳の娘と共に乗船していた。娘は18日に救助されたが、夫と息子の安否はまだ不明のままだ。
タインさんはメコンデルタ地方カマウ省の出身で、結婚後に韓国籍を取得した。家族で済州島に移住するためにこの船に乗っていた。
24日早朝までに159人の遺体が収容されたが、まだ143人の安否が分かっていない。不明者を捜索しているダイバーらによると、乗客が集中していたとみられる3階と4階ではエアポケット(空気だまり)を確認できなかったという。これまでに船内で見つかった生存者はいない。