(C)Lao dong、ぼろぼろの主柱 写真の拡大 |
西北部ライチャウ省タムドゥオン郡ソンビン村で2月24日に起きた吊り橋の傾き事故では、落下した8人が死亡、約40人が負傷した。ディン・ラ・タン交通運輸相は6日、吊り橋事故独立調査チームに対し、事故原因を早期に公表するよう求めた。また、この事故を刑事告訴するよう指示した。
事故調査チームはこれまでの調査で、吊り橋が傾いた主な原因はボルトが割れてワイヤーが切れたためとみている。ボルトが割れた原因については、製造面に問題があったとしている。設計ではボルトの接触面が50平方センチとされていたが、実際には半分の面積しかなかった。また、製造方法も設計書の指示が守られていなかった。
事故現場を視察した物理学者のグエン・バン・カイ博士は、吊り橋の主柱の品質や建設方法などにも問題があったと指摘、さらに吊り橋の保守点検作業が行われていなかったために、危険を発見できなかったとの見方を示した。
事故で息子を亡くした男性(70歳)は「橋ができてから、技師が点検や修理に来たのを見たことがない」と話した。地元では橋の建設時から品質に疑問が生じ、当局に意見を伝えたこともあったが無視されたという。