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ホーチミン市人民委員会は、現在市内で運営されている無認可の保育所866か所を閉鎖させる方針を明らかにした。同市では昨年末、保育士らによる日常的な児童虐待が近隣住民の撮影したビデオによって明らかになるなど、保育所での児童虐待が社会問題となっている。
同市人民委員会によると、現在市内にある幼稚園・保育所は、◇公立:419か所、◇私立:2987か所で、このうち1028か所が無認可で運営されている。市当局が無認可の保育所を調査した結果、施設内の設備や衛生面、保育士の数などで規定の条件を満たしていない保育所が866か所あった。同市人民委員会は、これらの保育所を閉鎖させるよう、各区・郡レベルの人民委員会に指示した。
この他、現行規定では、原則として公立幼稚園で受け入れが認められるのは、生後18か月以上の幼児と定められているが、同市教育訓練局は、夫婦が共働きで育児が出来ないケースが増えていることを踏まえ、トゥードゥック区、タンフー区、ビンタン区、ビンチャイン郡、クチ郡、ニャーベー郡など地方出身の労働者が集まる地区の公立幼稚園8か所で、生後6か月からの幼児の受入れを試験的に導入するよう、同市人民委員会に提案している。
なお、トゥードゥック区人民委員会のグエン・トー・チュエン副主席は、11日に開かれた同市人民表評議会との会合で、無認可の保育所の即時閉鎖は混乱を招くとして、当面は閉鎖すべきではないとの見方を示した。
※最終更新:2014年2月12日17:33JST