(C) dantri, 暴動で放火されたバイク 写真の拡大 |
韓国サムスン電子(Samsung Electronics)が東北部タイグエン省イエンビン工業団地で建設を進めているサムスン・タイグエン・ハイテク・コンプレックス(SEVT)の新工場建設現場で9日午前7時ごろ、警備員と建設作業員との間で大規模な暴動が発生した。
目撃者によると、ある建設作業員がIDを提示せずに、作業現場への門を通り抜けようとしたところ、警備員に制止され口論になった。最終的に警備員は警棒で作業員を殴り気絶させたという。
この騒動を聞きつけて集まった他の作業員ら約100人が報復として、警備員らに殴る蹴るの暴行を加えたうえ、警備員用の事務所として使用されていたコンテナハウスおよび警備員らのバイクに放火した。この衝突により、作業員、警備員、仲裁に入った警官など11人が重軽傷を負い、このうち重傷を負った警備員2人は病院に緊急搬送されたが、重体となっている。
その後、地元警察は午前11時30分ごろになって、ようやく暴動を治めることに成功したが、同案件は同省にとって重要な投資案件であるため、同省の党委書記と人民委員会主席がその日のうちに建設現場まで足を運び、警察に今後の対応を指導した。なお、同工場は昨年3月末に着工したハイテク部品生産工場で、投資総額は35億ドル(約3700億円)に上る。