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飛行機の非常口ドアを、乗客が勝手に開けてしまう事故が絶えない。国内では毎年10件前後起きているという。4日付ファップルアットタインフォーが報じた。
台湾・高雄発ホーチミン市行きベトナム航空機で最近、飛行中に台湾人乗客がトイレと間違えて非常口ドアを開けようとしたことがあった。気圧差があるため、上空では非常口を開けるのは難しいが、この乗客は目的地に到着するまで監視対象にされた。格安航空ベトジェットエアのホーチミン市発ハノイ行き航空機でも、80歳近い高齢者がトイレと間違えて開けようとして、近くの乗客に止められたことがある。
2011年11月のホーチミン市発ハノイ行きベトナム航空機では、飛行機に初めて乗ったという大学生が離陸前に窓のつもりで非常口を開けたため、フライトが2時間遅れる事態となった。着陸後に早く機外に出ようとして非常口を開けてしまったケースも少なくない。
ベトナム航空局によると、非常口を勝手に開けてしまう行為に対しては1000万~2000万ドン(約4万7000~9万4000円)の罰金を科す、と規定されている。ただし脱出用シューターの折り畳みに要する費用だけでも少なくとも数億ドン(数百万円前後)かかる上、別の機体の手配など実際の損害額ははるかに大きい。