(C)Thanh nien,Ha An、チャンさん(白ワイシャツの男性) 写真の拡大 |
殺人罪で10年以上刑務所に収監されていた受刑者、グエン・タイン・チャンさん(52歳)の冤罪が明らかになり、4日に釈放された。チャンさんは地元の村で多くの人の出迎えを受けた。5日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
チャンさんは、2003年8月15日に東北部バクザン省で起きた強盗殺人事件の容疑者として同年9月28日に逮捕された。バクザン省人民裁判所は2004年3月に、チャンさんに殺人罪で終身刑の判決を出した。チャンさんは控訴したが、最高人民裁判所は同年7月に控訴を棄却し、終身刑が確定した。
その後もチャンさんと家族は冤罪を訴え続けた。今年になってチャンさんの妻は、リー・グエン・チュン(25歳)が真犯人という情報をチュンの親戚という人物から入手。公安省などの機関がチュンに自首するよう説得し、チュンは10月25日に警察に自首した。この事件に関連してチュンの父親も逮捕された。
チャンさんが収監されてから、家族は貧困と世間の冷たい視線にさらされた。4人の子供のうち3人は中学校卒、末っ子だけ高校に進学できた。29歳の長女は家族の家計を助けるため、外国に働きに行っている。