(C)2sao、ソンタイ総合病院 写真の拡大 |
ハノイ市のソンタイ総合病院で10月22日に行われた子宮摘出手術で、輸血した血液が凝固して患者が重体に陥り、患者を中央産婦人科病院に緊急搬送する事態となった。中央産婦人科病院の医師らは、輸血した血液と患者の血液が適合していなかった可能性があると指摘している。1日付2サオが報じた。
ソンタイ病院の医師らは、ロアンさん(22歳)の子宮摘出手術を行った際、出血がひどかったため、17パック(1パック=250ミリリットル)の血液を輸血した。このうち6パックは他の2つの病院の輸血パックだった。
ソンタイ病院検査科のある医師は取材に対し、他病院の輸血パックが患者の血液との反応検査をせずに輸血に回されたとし、同病院のグエン・ディン・ディン副院長がそれを承認したと明かした。本来ならば、輸血の前に必ず検査科で1パック毎に反応検査を行わなければならない。一方ディン副院長は、検査科に直接の責任があるとしている。
同病院の医師らは、市保健局が規定した血液検査や輸血の手順を示した文書が病院側から配布されたことはないと話し、毎年の保健局の査察でなぜ指摘できなかったのかと疑問を呈している。