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北中部トゥアティエン・フエ省フエ市にある自宅で、長年日本語を教えているベトナム人女性がいる。両足が不自由で車椅子の生活をしているチャン・フオン・リエンさん(56歳)にとって、日本語教室は生きがいになっている。VNエクスプレスが報じた。
リエンさんは北部ハイフォン市の生まれでハノイ市で育った。4歳の時に大病を患って両足が不自由になった。ベトナム戦争終結後にフエに引越し、フエ総合大学の文学・歴史学科を1981年に卒業した。
日本語に出会ったのは1993年だ。日本人教師が教える教室に登録したものの、車椅子では通えなかった。しばらくして様子を見に来た2人の日本人教師が彼女の事情を知ると、交代で家まで来て教えてくれた。熱心に勉強したリエンさんは、3年後には学びながら日本語からベトナム語への翻訳が出来るまでになる。この頃から自分でも日本語を教え始め、さらにフエで暮らす日本人にベトナム語やフエの文化を教えるようにもなった。
地元の女性連合会の会長は、「リエンさんの日本語教室の評判は、周辺の省にまで知られています。フエやベトナムの文化を日本人に紹介することにも大きく貢献しています」と話し、困難を乗り越える力強い女性のお手本と高く評価した。