(C) Vnexpress, アンバン地区の霊廟 写真の拡大 |
北中部トゥアティエン・フエ省フエ市では、市内のいたるところで先祖を祀る祭壇や墓を目にすることができるが、フーバン郡ビンアン村のアンバン地区ほど規模が大きく、豪華な墓が集中しているところは他にないだろう。VNエクスプレスが報じた。
アンバン地区には様々な形や大きさの墓が数百もあり、宗教も仏教、道教、儒教など多様だ。いずれもフエの帝廟を小規模にしたような作りになっており、墓よりも霊廟という方がふさわしい。装飾は色彩豊かで、その精巧さは本物の帝廟にもひけをとらないほどだ。
「この世での生活は一時的なもので、仮の住処に過ぎないが、あの世での生活は永遠に続く」。これが、この辺りの人々が今暮らす家よりも立派な墓を建てる理由だ。なかには100億ドン(約4650万円)もの建設費がかかっている墓もある。アンバン教会の鐘楼からは、「ゴーストタウン」と呼ばれているこの地区全体を見渡すことができるが、全ての墓を見てまわるには3日あっても足りず、案内人がいないと迷ってしまう、と言われている。