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10月4日に老衰のため死去したボー・グエン・ザップ将軍の国葬が12日と13日の両日、ハノイ市の国家葬儀場にて営まれた。12日には、チュオン・タン・サン国家主席やグエン・タン・ズン首相をはじめとする政府関係者のほか、ラオスのチュンマリ国家主席ら友好国の首脳、日本からは深田博史駐ベトナム大使が参列。また、一般市民の弔問も認められ葬儀場には長蛇の列ができ、多くの人々がザップ将軍との別れを惜しんだ。
13日には、ザップ将軍の遺体を納めたひつぎがホーチミン廟などハノイ市内を回り、沿道に集まった市民らが最後の別れの声を掛けた。ひつぎはその後、空路にて故郷の北中部クアンビン省に運ばれ、埋葬された。
なお、ベトナムの国葬は共産党書記長、国家主席、首相、国会議長の経験者のみに限定されているが、国家への多大な貢献があった場合には特例も認められる。ザップ将軍はインドシナ戦争とベトナム戦争でベトナム人民軍を勝利へ導いた希代の戦術家。西側諸国からは「赤いナポレオン」の異名で恐れられ、ベトナム国民からは「救国の英雄」として今なお尊敬を集めている。