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北中部タインホア省チェードン村の職人らは26日、世界最大級の銅鼓を鋳造することに成功した。なお、銅鼓とは、中国南西部から東南アジア島嶼部まで幅広く出土する楽器または祭器のこと。VNエクスプレスが報じた。
今回鋳造した銅鼓は、紅河デルタ地方ハナム省で発掘された銅鼓「ゴックルー」を模して鋳造したもので、高さ2メートル、直径2.7メートル、重さ約8t。この銅鼓は、現在ハノイ市にて建設中で、間もなく完成予定の新国会議事堂前に飾られる見通し。
職人らは今年初めに鋳造用の金型製作を展開した。銅鼓は9月上旬に11tの銅を溶かし、1週間かけて鋳造した。職人らは今後さらに1か月かけて銅鼓の模様を研磨して仕上げる予定。
職人らのリーダ−、レ・バン・バイさんによると、手工鋳造で作られた銅鼓で現在、世界最大として認定されているものは中国の直径1.8メートルのもの。今回の銅鼓はそれを上回り、手工鋳造で作った世界最大の銅鼓となる。
なお、紅河デルタ地方ニンビン省のバイディン寺に飾られている銅鼓は、今回鋳造されたタインホア省の銅鼓より大きいが、手工鋳造で作られたものではない。