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世界経済フォーラム(WEF)がこのほど発表した「世界競争力レポート2013~2014」のうち“教育の効率性”に関する項目のランキングで、ベトナムはラオスとミャンマーを除くASEAN8か国のうち7位と低迷した。なお、最下位はタイだった。7日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
この結果は、ベトナムが国内での報告書で卒業する学生の数、博士や教授の数などが多いと誇っていることと相反しているように見える。しかし以前にトーマス・バレリー教授が発表した、大学教育の質向上の方法に関する誤った認識と符合する所がある。
バレリー教授は、ベトナムでは大学の運営方法の改善が最も重要で最も困難だと指摘。改善に当たっては他国の大学を比較の対象にすべきとした。また、教育発展のためとして世界銀行(WB)がベトナムを物質的に支援しているが、運営方法の改善を先に行わなければ効果は期待できないとの見方を示した。
政府は歳出に占める教育予算の割合を、2001年の15.3%から2010年には20%にまで引き上げてきたが、教育訓練省はこれでも不十分としている。一方、WEFのレポートは、財政問題は教育の質向上にとって最も重要な要素とは言えず、教員の給与を引き上げても教育能力が高まるとは限らない、と述べている。