(C)Tuoi tre,Chi Quoc、カントー市の病院の待合室 写真の拡大 |
メコンデルタ地方カントー市で12日に開かれた医療従事者の育成に関する会議で、同地方の各省市の代表らは、専門医が不足している現状と育成機関のレベルの低さに対する懸念を訴えた。13日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
カントー医薬大学のグエン・チュン・キエン博士によると、同地方で人口1万人当たりの医師数が保健省の基準である7人に達しているのはカマウ省とカントー市の2省市だけだ。ソクチャン省は3.89人、アンザン省は4.56人、ティエンザン省は4.86人などと低く、代表らは「メコンデルタは医療の谷間」だと自己評価している。
各省市の保健局によると、特に精神科、法医学、伝統医学、予防医療などの分野で専門医が不足している他、多くの地方で病院設備や機器への投資が強化されている反面、それを維持管理・修理する人材が不足しているという。
一方、同地方の医師・薬剤師の育成機関は、2011年からの2年余りで13か所(このうち11か所が私立)も増加した。歓迎すべきことのようだが、カントー医薬大学のファム・バン・リン学長は、こうした学校の指導者が医師や薬剤師でないことを指摘し、教育の質の確保に懸念を表明した。カントー市人民委員会のレ・フン・ズン副主席も、私立学校の乱立は人材育成ではなく利益が目的だと批判した。