(C) DANTRI, グエン・フン・クオンさん 写真の拡大 |
ハノイ工科大学大学院で電子・電気通信を学ぶグエン・フン・クオンさん(24歳)が作る見事な折り紙作品の数々が、ロシア、米国、フランスなど世界のメディアで紹介され、話題となっている。ザンチーが報じた。
2009年に世界折り紙コンテストを制したクオンさんの折り紙人生は、幼い頃に両親が買ってくれた1冊の折り紙の本から始まった。以来彼は、約20年にわたって折り紙への情熱を持ち続け、今では本などを一切参考にすることなく、独自の創作の道を歩んでいる。彼はこう話す。「創作のヒントはどこにでもあります。周囲のいろいろなものを見ては、『これを紙で折るとしたらどんな風に折り始めて、最終的にどんな風になるだろう』と考えます。そして実際に、その答えを探ってみるのです」
これまでにクオンさんが作った最も複雑な作品は「サソリと蛇」。1枚の紙の色の異なる両面を巧みに使い分け、サソリの尾に蛇がからみついている様子を表現した。彼はこれまでに、いくつもの折り紙コンテストに参加し、上位入賞を果たしてきた。また、クオンさんの作品は、折り紙に関する多くの本や雑誌で紹介されている。
なお、ベトナムには現在、折り紙に関する意見交換の場として、メンバーが週末に集まって活動する「ハノイ折り紙クラブ」や、クオンさんも会員になっている「ベトナム折り紙グループ」<http://www.vietnamorigami.org/>といったウェブサイトなどがある。