(C)Bao moi,Thuan Thang、円内の右足部分が破損 |
ホーチミン市1区のベンタイン市場前ロータリーに設置されているチャン・グエン・ハン将軍の騎馬像の右足部分が、老朽化により破損したことがわかった。専門家は、1975年以前に建造された武者像の多くは、破損・倒壊する恐れがあると指摘している。29日付バオモイが報じた。
同市文化スポーツ観光局のレ・トン・タイン副局長は、「ハン将軍の騎馬像は以前にも亀裂が見つかり何度も修復していた。今回は修復するか、それとも別の対応を取るかをよく検討したい」と話す。
屋外に置かれる彫刻像には通常、銅、鉄、花崗岩などの素材が使用されるが、1975年以前の像はコンクリート、セメント、石灰岩などが使われ、彫刻の専門家が加わらずに急いで制作されたものが多い。同市美術協会彫刻部長で彫刻家のブイ・ハイ・ソン氏によると、これらの像は現在の彫刻界からは芸術的にも質的にも高く評価されていないという。
ソン氏は「コンクリート製の像の寿命は約50年。いつ崩壊してもおかしくない像もある」と指摘、古い像は別の場所に移転して保存し、新たな像を建造すべきだとしている。実は以前にもこうした問題提起が行われていたが、先送りにされていた。ハン将軍の像の破損で、市は否応なしに老朽化対策を迫られることになった。