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道路の補修に大金を注ぎ込んで改良したら、かえって重大事故が増加した。こんな逆説的な状況が生じている。13日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
国家交通安全委員会によると、年初5か月の全国の交通事故発生件数は1万2052件、死者は4163人、負傷者は1万2171人で、前年同期に比べ件数は2089件減少しているが、死者は28人増加している。公安省道路鉄道交通警察局は、道路の質など交通インフラに事故の原因があるとみられる割合は、1~1.5%と分析している。
一方、今年から徴収が始まった道路補修基金は5月15日までに1兆6660億ドン(約75億4000万円)を集め、これまでに1兆2666億ドン(約57億3000万円)が使われた。道路補修基金は道路路面の改良、中央分離帯の設置、交通標識の整備などに充てられる。
交通安全委員会事務局のグエン・チョン・タイ局長は、今年は事故件数は減っているものの重大事故が増えているとし、その原因について「道路が改良されたことでスピードを出しやすくなり、重大事故につながるリスクが高まっている」との考えを示した。
※最終更新:2013年6月18日10:17JST