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国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、東南部のドンナイ省、ビンフオック省及び中部高原地方ラムドン省に広がる「カットティエン国立公園」の世界自然遺産への申請を却下した。3日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
ユネスコは申請を却下した理由として、同国立公園内にあるバウサウ地区が既に「ラムサール条約湿地」に認定されているためと説明している。しかし、本当の理由は、同省で建設が予定されている水力発電所案件による同国立公園への影響を懸念してのことと見られている。
なお、カットティエン国立公園は、ホーチミン市の北150キロに位置する。面積は約7万1920ヘクタールで、希少な鳥類などを含む約2400種類以上の動植物が生息している。