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密輸取り締まり当局の統計によると、今年の第1四半期に大量のビールがベトナムに密輸入されている。水路、陸路、空路のいずれのルートからも流れ込んでいる。21日付ベトナムネットが報じた。
中部と中部高原地方では第1四半期に、43万本以上の密輸ビール(瓶・缶)を押収した。ハノイ市では今月15日に一斉立ち入り検査を行い、正式な書類がなく密輸入された疑いのあるハイネケンビール40箱以上を押収した。ただ、一部の箱には輸入業者の記載があるため、市場管理支局が今後確認することにしている。
同支局によると、密輸ビールの摘発には困難がつきまとうという。輸入品の商標に関する政令では、洋酒は瓶毎にベトナム語の輸入証票を貼付しなければならないと規定しているが、ビールは箱に貼付するだけでよいため、小売りされているビールが密輸された物かどうかは分からない。
ベトナム人は舶来物好きでビール好きなため、海外から大量のビールが輸入されている。国内で生産されている外国商標のビールがあるが、わざわざ値段の高い海外生産品を好んで飲む人も多い。このまま有効な対策を講じなければ、ベトナムは密輸ビールの格好の市場となる恐れがある。