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国際労働機関(ILO)が8日に発表した「世界青年雇用動向2013」は、世界の青年層の失業率が今年13%近くまで上昇し、2018年まで高いレベルで推移すると予想している。ベトナムでは、2012年の青年層(15~24歳)の失業率は成人全体の平均失業率の3倍と高く、青年層が失業者の半数近くを占めている。9日付ベトナムプラスが報じた。
専門家によると、ベトナムの青年層の失業状況は、実際にはこの数字より危機的だという。仕事をしている青年層の53%に相当する約400万人が、脆弱な職業に就いているからだ。彼らは個人事業や家内事業の手伝いなどをしており、◇経済効率が低い、◇収入が少ない、◇労働条件が悪い、◇社会保険がない、などの問題を抱えている。
ILOベトナム事務所のジョルジュ・ジラクズキ(Gyorgy Sziraczki)所長は「職業訓練システムが機能すれば、若者の雇用の可能性を高め、企業の需要に応えることができる。これが労働効率や競争力を高めるカギになる」と述べ、職業教育と輸出強化との結びつきを緊密にするべきとの考えを示した。
教育訓練省はILOの経営教育プログラムを、2015年から中等教育課程に盛り込むことを決めている。これは青少年に企業経営の知識を伝える教員を育成するプログラムで、世界の50か国で実施されている。