(C)Bao Moi, ダナン空港の枯葉剤汚染処理施設 写真の拡大 |
ベトナム国防省と米国際開発庁(USAID)は24日、枯葉剤汚染が最も深刻な地域の一つとされている中部ダナン市の枯葉剤除去プロジェクトの一環としてダナン国際空港で行われている除去作業の進捗に関する発表会を開催した。25日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
同発表会にはレ・タイン・アン在ホーチミン市アメリカ総領事、USAIDベトナムのジョアキム・パーカー所長、国防省空軍副司令官のレー・フイ・ビン少将、ダナン市人民委員会のフン・タン・ベト副主席らが出席した。
この席でビン少将は、「我々とUSAIDとの円滑な協力により作業は予定より早く進んでいる。業者が予定通り工事を進められるよう、6月にプロジェクト専用の変電所を設置し10月から運用する」と報告した。
この枯葉剤除去プログラムでは、空港内の約30ヘクタールの高濃度汚染区画が対象になっている。約7万3000立方メートルの土や堆積物を掘り起こし、染み込んだダイオキシンを高熱分解させる。土砂・堆積物を感想させる施設の建設工事は既に完成し、3200立方メートルの土砂・堆積物を乾燥させる作業が開始された。高熱分解用のコンクリート容器の建設工事は半分ほど完成している。
USAIDによると、作業完了の時期は2016年になる見通しだが、現時点でプロジェクト費用は当初の予想の2倍に相当する8400万ドル(約83億円)に達しているという。