(C) Thanh nien Online, ティエンフオン寺で建設中の仏塔 写真の拡大 |
紅河デルタ地方ナムディン省にあるティエンフオン寺で建設中の仏塔は、完成すれば現在の最高記録である57メートルを2メートル超える59メートルとなり、ベトナムで最も高い仏塔になるようだ。しかし、建設が許可されているこの塔の高さは39メートルとなっているため、同省建設局が調査に乗り出すことになった。タインニエン紙(電子版)が報じた。
問題の仏塔はほぼ完成しており、あとは装飾部分の作業を残すのみ。周辺住民によると、工事関係者らは「ベトナムで一番高い仏塔になる」と自慢げに話しているという。また、同寺の住職は「正確な高さは分からないが、おそらく(許可された高さより)数メートル高いのでは」と話している。しかし、同省内務局およびナムディン市人民委員会により建設が許可されているのは高さ39メートルの仏塔で、実際の塔はこれより20メートル近くも高くなっている。ナムディン省は台風や暴風雨の被害も多く、万が一仏塔が倒れるようなことがあれば非常に危険だと周辺住民も懸念している。
さらに問題なのは、寺や建設工事の関係者をはじめ、周辺住民ですらこの仏塔の高さが許可された高さを超えていると気づいているにも関わらず、寺から5キロほどしか離れていない地元の人民委員会がその事実を把握していないということだ。この人民委員会は、工事がほぼ終了した段階でも、「寺は適切な手続きに従って仏塔を建設中であり、高さはおそらく39メートルほど」との認識しか持っていなかった。