(C)VN Express, 無許可シクロと被害者の子ども 写真の拡大 |
ハノイ市内の観光にシクロを利用しようとした外国人観光客が、目的地とは違う場所で降ろされた上、事前交渉時の約20倍の料金を払わされるという事件が発生した。24日付けVNエクスプレスが報じた。
被害者はオーストラリア人の子ども連れの女性。23日午後、被害者はタンロン水上人形劇場(ホアンキエム区ディンティエンホアン通り)に行くため、たまたま近くにいたシクロに7万ドン(約335円)で乗せてもらうことにした。ところが、目的地とは違う場所に連れて行かれ、降ろされてしまった。さらに、運転手は130万ドン(約6200円)という法外な金額を要求してきたが、子供たちに何かをされることを恐れた被害者は、言われるままに支払わざるを得なかった。
警察が調査したところ、このシクロを運転していたのは無許可で営業していたファム・バン・チエウ(40歳)だと判明し、本人も「ぼったくり」の事実を認めた。
このような無許可シクロによる「ぼったくり」を防ぐには、まず運営会社が発行したナンバープレートが車体前部に装着されているかチェックすればいい。現在同市で正規に運行している200台以上のシクロには、必ず所属先の営業所が発行したナンバーが取り付けられている。
なおハノイ市警察は、「ぼったくり」は恐喝罪に相当し、法的に処罰できるため、不幸にも被害にあった場合は泣き寝入りせず、被害に遭った場所の最寄の地域公安に届け出るよう呼びかけている。