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全国の大学で入学願書の受付が始まったが、警察・軍隊学校への入学願書が急増しており、前年の2倍に達している学校もあるという。1日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
国防省によると、全国で発行した各軍隊学校への入学願書部数は昨年より急増し、当初の予想より1万部も多くなっているという。また、例年北部の軍隊学校の入試倍率の方が南部より高いが、今年は南部の軍隊学校への入学希望が急増している。
ホーチミン市ビンタイン区軍事指導部の責任者によると、昨年同指導部に送付された願書は僅か14部で、実際に受験したのは7人のみだったが、今年は受付開始から間もない3月末時点で既に19部の願書を受領しているという。また、同市フーニュアン区警察の責任者によると、同署に送付された入学願書は3月末時点で60部、前年の50部を大きく上回った。
ホーチミン市ビンタイン区の軍事指導部に息子の代理で願書を提出した同区在住の父親は、「息子に情報技術系の仕事がいいと薦めたが、息子は軍人になりたいと言うので、本人希望を尊重している」と語った。居合わせた10区在住の父親は、「息子はペトロベトナム大学への進学を希望しているが、私は息子に軍人になって欲しくて願書を出しに来た」と打ち明けた。
警察・軍隊学校への入学希望が急増している理由の一つに、国防省や公安省が最近、軍人や警察官のイメージアップを図り、マスコミを通じて積極的に広報している効果が挙げられる。また、景気が長期間に亘って低迷を続けている中、卒業後必ず警察・軍隊傘下の機関や組織、企業に配属されるというのも大きなメリットとして捉えられているようだ。
※最終更新:2013年4月5日10:52JST